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ロシアから


http://www.chacott-jp.com/magazine/d_diary/fromberlin/


ご無沙汰してしまいました。

今年に入って、海外に5回位行き来していましてようやく今週末は日本に入ることができます。


ダンスキューブに書いた記事を掲載いたします。順番にまたアップしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。まずはロシアの話題から。 今月は、ロシアからお届けします。

4月でしたが、まだ雪が残っていて冬の雰囲気を残すロシアでした。しかし、ロシアに来るといつも少しほっとします。ほっとするというのは不思議な感じですが、私が初めて訪れた外国、そして10代の時に過ごした国なのでそう感じるのかもしれません。 4月5日
ボリショイ劇場で、ユーリ・グリゴロービッチ版の「ロメオとジュリエット」をみました。
振付:ユーリ・グリゴロービッチ
セット衣装 :Simon Virsaladze
音楽監督:Andrei Anikhanov
照明:Mikhail Sokolov
振付アシスタント:Vasily Vorokhobko
前回ボリショイ劇場で「ロメオとジュリエット」を見たのは20年以上前になりますが、その当時はラブロフスキー版でした。今シーズン、ボリショイ劇場ではユーリ・グリゴロービッチ版と、アレクセイ・ラトマンスキー版の両方が上演されています。
グリゴロービッチ版は、1979年6月26年に初演され、2010年4月21日に少し改定され上演され続けています。
<キャスト>
ジュリエット:アンナ・ニクリナ
ロメオ:ルスラン・スグヴォルツォフ
2人とも若々しさと、洗練された経験の両方を備え持ち表情も心に伝わってくる白熱する演技でした。
ルスラン・スグヴォルツォフのエレガントで軽やかなポールドブラが非常に魅力的でした。
アンナ・ニクリナは素晴らしい長い手足のプロポーションの持ち主で、何をしても見栄えがします。
コールド・バレエは、どのダンサーを見ても迫力がありダイナミック、立ち姿もそれだけで絵になる美しさ、さすがボリショイと言う貫禄を見せてくれました。
壮大なセット、ボリショイ劇場と言う異空間の中で胸に迫るオーケストラの演奏と共に正に総合芸術、圧巻でした。 「ロメオとジュリエット」
4月6日
マリンスキー劇場で、ユーリ・グリゴロービッチ振り付けの「愛の伝説」を見ました。
リブレット:Nazym Hikmet とユーリ・グリゴロービッチ
振付:ユーリ・グリゴロービッチ
デザイン:Simon Virsaladze
照明:Mikhail Sokolov
作曲:アリフ・メリコフ
「愛の伝説」は、私が1993年から過ごしたボリショイバレエ学校時代にボリショイ劇場では何回か見たことがありました。
ウリアナ・ラパトキナが日本でもガラパフォーマンスで踊るなどソロやパ・ド・ドゥでは見る機会がありますが、今はロシア以外ではほとんど上演されることがありません。
「愛の伝説」の初演は、レニングラード(当時)のキーロフ・バレエ団によって1961年3月23日に行われ、本日2018年4月6日で217回目を数えています。
その当時は主役のシリンにイリーナ・コルパコワ、女王メフメネ=バヌーにはオリガ・モイセーエワ、2人の姉妹に愛される宮廷画家フェルハドにアレクサンドル・グリボフが踊ったそうです。
1964年にグリゴローヴィチはボリショイ・バレエ団に移籍し、1965年4月15日にこの作品を再演しました。
配役はシリンにナタリア・ベスメルトノワ、メフメネ=バヌーにマイヤ・プリセツカヤ、フェルハドはマリス・リエパと言う豪華キャストで上演されたそうです。
今回マリインスキー劇場で今シーズン最後のパフォーマンスを見ることができました。

今回、メフメネ=バヌー役を踊ったアクサーナ・スコールクは持ち前のプロポーションと脚線美で総タイツがいっそう美しさを強調していました。
女性ダンサーの皆の歩き方、足の使い方が非常に美しかったのが印象に残りました。男性ダンサーは力強さと、ダイナミックと言うグリゴロービッチの特色を醸し出してにいました。
2日続けて、グリゴローヴィチの作品をロシア2大バレエ団、ボリショイ・バレエ団とマリインスキーバレエ団で見ることができました。
比較するに、比較できないほどやはり確実に伝統を引き継いだ歴史を感じる2大バレエ団だと確信しました。
昔から言われてきたボリショイは男性的な強さがあるのが特色、マリンスキーは、女性の上半身の美しさが特色、と言うお互いの良い個性が両方混じり合ってきた感じがしました。とにかく総合芸術とはこうあるべきと言うものを見せつけられた二日間でした。 ロシアの国立バレエ学校では4月から6月にかけて卒業試験や、卒業式が行われます。
ボリショイバレエ学校では、ナタリア:レビジ名誉教授の女性クラスと、デニス・メドベージェフの男性クラスの両方の卒業試験を、バレエ学校内にある劇場で見学させていただきました。
レビジ先生は、20年来のお付き合い、デニス先生は今は先生として活動もされていますが、ボリショイ・バレエ学校時代では私の2年先輩で当時は一緒に学生として勉強もしていた方でボリショイ・バレエ団でプリンシパルとしてずっと活躍されていました。 1時間の間に、バーレッスン15分ほど、センターレッスン20分ほど、そしてトウシューズを履いて20分程休みなしで入れ代わり立ち代わり全員が パ を披露してきます。1時間踊り続けると言う卒業試験。私も当時を思い出し、複雑な気持ちになりました。学生は、この試験で就職先が最終的に決定することもあり、死に物狂いで2ヶ月ぐらい前から準備します。
数人は、きっとボリショイ劇場への就職が決まっているだろうと思う生徒たちが見受けられました。美しく、そしてテクニック・バレエ学校では、1週間後に卒業試験を控えたリュドミラ・コワリョーワ名教師の卒業試験の練習風景を見せていただきました。
それはもう圧倒され、言葉が出ませんでした。
内容的には、センターレッスンではバリエーション25個分位の内容が1時間に組み込まれていました。
トウシューズを履いて、センターのアレグロやジャンプも行い、20年前とは少し違うやり方でしたが、最後にはフェッテをダブルで32回転回ったり、男性のようにマネージュでジャンプしたり、とにかく全てを見せ切った!もう息をつく間もない卒業試験の内容でした。そして、上半身の使い方、ワガノワの真髄を見せつけられました。背中のライン、首筋、どこをとっても美しく、ため息が出ました。
これは、ボリショイ、ワガノワ両方のバレエ学校に言えることですが、やはりポール・ド・ブラの大切さ、手と頭の使い方、そして足の使い方全てが基本を元に、基本がしっかりしてそこから続いていくものだと実感しました。
3年生(13歳から14歳)の生徒のクラスも見ましたが、ポジションや、アンディオールという基本をもとにかなり高度な技術も取り組んでいて、時代が少し進んでいるような気がしました。
何がともあれ、ロシアバレエの伝統と真髄の美しさ、素晴らしさを再確認しました。

posted by: 針山愛美3姉妹 | - | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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